2020/7/26 組子
日本伝統工芸の「組子」に関する美術館に行ってまいりました。
今回の出展者は指勘建具工芸さんでした。
もともと「江戸切子」が好きで、何種類か購入して普段使用しているのですが、それを圧倒的に凌ぐ凄さを感じさせられました。
写真で「すごいな」という印象を受けていたのですが、実際に見て言葉が出ませんでした。
細部を一つ一つ観察している間に、気づいたら溜息をついている自分がおり、「美しさのあまり、溜息が出る」という表現はこのことか、と初めて思い知らされました。
手外科の学会でも、西洋人に比べ東洋人は手先が器用だという話題はほぼ毎年出るのですが、このレベルの人たちは国宝?世界遺産?レベルかと感じてしまいます。
このレベルの人たちに、手外科や脳外科の手術をしてもらったらどんな技を見せてもらえるのかとワクワクするのですが、法律上の壁で不可能というのが残念です。
西洋の作品には見られない芸の細かさと思いますし、日本の伝統工芸というものの凄さを感じずにはおれません。
まだ、見たことがないというお方は是非とも実物をご覧いただきたいと思います。