ひざの痛み
原因として加齢性変化などによる変形性膝関節症や半月板変性・断裂、微小骨折などによる痛み等があります。
若い方であれば靭帯損傷や成長痛なども原因となります。
身体所見・レントゲン、場合によってはMRIを駆使して診断をつけます。
変形性関節症であれば、太ももの筋力トレーニングをしたり・体重を減らすことを目的としたリハビリで痛みの原因をとります(その間シップなどの外用薬や内服薬で痛みをとります)。
以前に比べて、鎮痛薬や外用薬などが発展したおかげで手術までしなくても痛みをコントロールできている患者さんが増えています。
うまくやれば、つらい痛みのない日常を取り戻せることが期待できますので、痛みをあきらめないでください。
関節内注射
ヒアルロン酸注射やステロイドの注射があります。
ヒアルロン酸ですと3~4日しか効果がないことが多く、ステロイドですと軟骨破壊を助長する恐れがあります。
これらの注射は費用対効果が乏しいと判断しています(関節内注射に伴う細菌感染のリスクもあります)ので、当院ではお勧めしておりません。
リスクや費用対効果についてご理解いただいている患者さんで、ご希望があればヒアルロン酸を注射させていただきますのでご要望があれば担当医にお伝えください。
APS療法
ご自身の血液を55ml程度採取して、血液から良い成分だけ抜き取ったものを膝の関節内に注射することで非常に高い効果を期待できる治療法もあります(保険適応外)院内モニターで情報提供しています。
※ひざの再生医療のページをご覧ください
手術が必要な症例
膝の痛みの原因によっては靭帯再建術や半月板縫合術などの手術加療が必要な場合があります。
また、患者さんの背景・状態によっては膝関節の形を整える(O脚やX脚)ための骨切り手術や、傷んでしまっている軟骨を切除して人工関節に置換する手術も必要になる場合があります。
必要に応じて適切な医療機関への紹介状を作成いたします。