メニュー

強い肩こり

肩こりの治療(今までは)

現代の日本において、肩こりの患者さんは多くおられます。

そして、その大半の方々が肩こりは治らないものとして諦めておられる印象を受けています。

治療として、シップを貼ったりマッサージに行ったりくらいでしょうか。

ここで、筋膜リリースが肩こりの治療のひとつとして現在注目しております。(筋膜リリースの項目もご参照ください)

最近、外来でかなりカチコチの肩こりの患者さんを診療することが続いていたのですが、ダメ元で筋膜リリースについて提案してみるとご希望いただけたので、やってみました。

すると、どうやらなかなか効果がありそうなんです(生理食塩水を注射しているだけなのですが)。

注射は痛いの?

針を刺すところはあまり痛くないようです(23G針)が、生理食塩水を注入する際にはそれなりに痛みが出るようです(頑固な癒着をはがすからなのでしょうか)。

一度はがした個所に注入しても、痛みはあまり出ないようです(はがれているので痛みがないのでしょう)。

印象としては、生理食塩水を注入した際に痛みが出る方は比較的効果があるということです。

一回の注射で治るの?

数週間程度で症状がまた戻ってくるので、また注射しての繰り返しですが、やるたびに症状は緩和してきている印象を受けています(硬かった肩が柔らかくなってきているのを実感します)。

注射後は何もしなくてよいの?

どうなるかに関しては実験段階(言葉は悪いですが)ですので、個人的には注射後には充分なストレッチと肩関節・肩甲骨周囲の可動域訓練をしていただくことが望ましいと考えています。

やり方が今一つわからないという方は、リハビリスタッフに指導してもらいます(リハビリ室にあるTRXを使うと面白いかもしれません)

今後について

世の中から痛みやコリというものをなくしたいと思っていますので、何か医療ができることはないか試行錯誤しながら診療にあたりたいと思っています。

できれば、患者さんの協力をいただいて「肩こりに対する筋膜リリースについての検討」をデータをとってみたいと思います。

そのデータの多くは患者さんの主観的なものですので、学会発表には向いていないかもしれませんが、世の中の役に立つかもしれないと淡い期待を持っています。

肩こりで困っている患者さんがおられましたら、一度ご相談に来てみてください。お待ちしております。

 

普通の肩こり

丁寧に診察をすれば、肩こりの原因になっているものが見つかることもあります。

肩甲骨周囲の筋肉が一部麻痺をすることにより、筋肉のバランスが崩れて肩こりを引き起こします。

これは身体所見を丁寧にとらないと見逃されがちですので、ほとんどの整形外科医では見逃されているのではないかと思います。
(外来での診察時間の制約があるため)

例えば、長胸神経麻痺による前鋸筋の機能不全や副神経麻痺による僧帽筋の機能不全が原因となります。

こういった知識も知っておく必要がありますが、知らない医師も多いので適切な医療機関を受診してください。

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME