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ブシャール結節

手のクリニックを掲げているせいか、ブシャール結節で来院される患者さんが比較的多いので専用ページを作成しました。

ブシャール結節は以下の写真に示すようなフシができる病気です。

※この写真の症例では結節がやや極端ですが、中指と比較すると違いが分かると思います。

この関節にはPIP関節(近位指節間関節)という名前がついており、世間では指の第二関節と言われています。

たいていの整形外科クリニックでは

①年のせいです

②手の使い過ぎです、使わないようにしてください

③塗り薬やシップを出されて改善しなければリハビリしましょう

などを言われて症状が全く改善せず、むしろ悪化される患者さんが多くおられます。

症状が悪化すると、PIP関節の痛みが強くなったり、指を曲げることが難しくなり日常生活に支障をきたすようになります。

当院では指の痛みのみの患者さんには屈筋腱(指を曲げる筋肉や腱)をストレッチを推奨します。

ストレッチで改善しない場合や、屈曲困難を来している患者さんには手術を提案しております。

手術方法については指を曲げる腱の一本(浅指屈筋腱FDS)を切除する方法を提案しております。

手術のデメリットとしては2本あるうちの1本の腱を切除しますので、若干握力が落ちます。(手術が必要となる患者さんは、その時点ですでに握力低下をきたしておられるので、手術によりむしろ握力が改善することもあります)

しかし、深指屈筋腱(FDP)が残っておりますので日常生活に支障は出ません。

術後しばらくすると、PIP関節の重たい感じや痛みが改善してきます。

1本あたりの所要時間は縫合込みで10分程度です

複数本の手術を行う場合は腕神経叢ブロックで行いますが、1本のみの場合は局所麻酔で行います。

手術の費用は3割負担の患者さんで1本あたり15000円程度です。

※PIP関節の人工関節の手術(術後成績があまり芳しくない)もありますが、腱切除のみの手術方法が簡便で効果もそれなりにありますので、腱切除をお勧めします。

腱を切除すること自体がやりすぎかなと思うこともありましたが、術後の患者さんの症状が薬なしで改善していますので、大いに実用的な手術だと感じています。

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