関節リウマチ
「リウマチ」と聞くと、痛みがずっと続き、手指がどんどん変形してくる困った病気という印象があります。
しかし、2020年現在において、その印象は間違っています。
関節リウマチは早期に発見し、適切な治療を施せばコントロールできる病気になってきています(※10%程度の患者さんではコントロールに難渋しています)
ですので、まずは早期発見をしてもらう必要があります。
写真に示すような手になってほしくありません。
患者さんにやってほしいこと
手や指の関節の痛みや、起床時のこわばりがあったら
「どの関節が痛みや腫れがあるのかを、ちゃんと触って診察をしてくれる医師の診察を受けてください」?ここがとても重要です
血液検査だけを見てリウマチではないですね、という医師は比較的多くいます
(20%程度の患者さんではリウマチなのに血液検査で見逃されてしまう)
見逃されてしまうと患者さんは安心しますが、治療機会を逃してリウマチの症状が進行してしまいます。
診察してもらった医師が、手や足を丁寧に診察してくれなかったら病院を変えた方が良いと思います。
リウマチの治療
診断さえついてしまえば、リウマチの治療は比較的簡単です。
ですので、正確に診断をつけてくれる医師に受診する必要があります(ここが一番重要)。
内服でコントロールが得られることが多いですが、薬の副作用やエコーなどで経過を定期的にフォローすることが必要になります。
内服でコントロールが難しい場合は、生物製剤という注射薬を使用することになりますが、治療効果は高いので患者さんも痛みのない生活を取り戻すことができます。
※コントロールが難しい10%の患者さんでは治療方法などが特殊になってくるので、専門医での治療が望ましいと思います。