APSのデモ
2021/1/8にジンマーバイオメット社のAPS(autologous protein solution)のデモンストレーションをしていただきました。
年末にAPSを含めたPRP再生医療の申請が通りましたので、ようやく患者さんに提供できる条件が整いました。
この治療法については軟骨や滑膜、靭帯などの組織の抗炎症効果・治癒促進効果が実証されている治療法で、自由診療では当院で唯一採用しているものとなります。
デモンストレーションでは当院の看護師さん2名と僕とで参加し、APSの作成に実際のキットを用いて行うこととなりました。
このAPSのキットが非常に高いため、APS治療の当院での価格は33万円(税込み)となっており、この本物を使用するのは勿体ないので、だれかに使えないかと思っておりましたが、すでに診療時間終了後の19時でしたので僕の血液を使用しました。
APSの生成中に左肘に古傷があることに気づきました(10年前にスノーボードで左肘の後方脱臼で外側側副靭帯の損傷をしておりました)
※この後方脱臼した際にはあまりに痛くて動けなかったので、人の手を借りてその場で脱臼を整復しました。整復せずに下山させられていたら地獄だったろうな、と今考えてもゾッとします。
それ以来、左肘(上腕骨外側上顆付近)のうずくような痛みが継続していましたので、今回のAPSを打つにはちょうど良いと考え、打ってみました。
結論:結構痛いです。骨膜・靭帯内に注入しようとしましたが、思うように注入できず、結局はその周辺への皮下注射になっていたと思います。
靭帯や腱などへは注入時痛が出ること(ヒザなどの大きな関節腔への注入では痛みはほとんどないと思います)を実体験できましたので、患者さんへの説明に役立ちそうです。
このAPSの実体験で僕の古傷が治れば、そういった痛みなどで悩んでおられる方への朗報になるかと思います。
2~3か月で治療効果が出てくるようですので、またご報告いたします。