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自己免疫性疾患

先日、40歳台の成人still病疑いの患者さんを外来で診ました。1週間前から四肢の筋肉痛と関節痛を主訴に整形外科を受診されました。

整形外科受診前に湿疹ということで皮膚科を受診(同院、同日)されておられ、軟膏処方でまた来てねという診察内容でした。

湿疹と痛みの出現が同時期であったということもあり、この時点で自己免疫性疾患?という発想を持つことができ、サーモンピンク疹の画像をgoogleさんで検索してそれを患者さんに見せると、「そうそうそんな感じの湿疹でした」と(来院時には湿疹が瘢痕化してきており、色も褐色調だったので)。

現在開業に向けて、リウマチ性疾患全般の勉強もしていたこともあり何とか気づくことができましたが、専門性を謡っていても広く勉強しておくことは大事だなと感じた次第です。結局は医療センターへ患者さんを紹介させていただきました。

また、全身診察および問診というものの大事さも良く感じました。診療に際して思い込みは一番よくないことですが、鑑別疾患を上げすぎることも良くない。

こればっかりは、うまい方法はなくて、経験と勉強の繰り返しで醸成される勘を頼りにするところが多いのかなと思います。

今回はたまたまうまく行きましたが、5年ほど前に線維筋痛症疑い(全身の比較的強い痛み)患者さんを外来で診ていましたが、当時の僕は勉強不足で気づいてあげることができませんでした。

そういう不幸な患者さんを出さないためには日々勉強していかないといけません。

整形外科という診療科は非常に多岐にわたる範囲の患者さんに巡り合います。

他科の診療科に比べて勉強しないといけないことが多すぎるという印象も受けます(整形外科を始めた頃はその膨大さのあまり、救急に戻ろうかと思ったくらいです)。

新しい知見の勉強(学会活動や論文)も大事ですが、内科的な知識も融合して総合的に診療ができるようにリウマチ性疾患・循環器・腫瘍・皮膚科などの基礎的な勉強をします(今のうちから)

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