病院というところ
僕は病院というところが苦手です(子供の時から)。
その理由(小さい時の病院のイメージを語ります)
1.痛いことが嫌い
注射・採血・点滴など基本的に痛いことをされる。痛い個所を触診される。とにかく、痛みを感じる瞬間が多い。
2.におい
アルコール消毒やイソジンのにおい、あるいは吐物など、何とも言えない匂いで満たされています。(最近の病院ではそういう印象はなくなってきましたが)
3.うす暗さと閉鎖感
基本的にうす暗い、気味が悪い、息苦しい空間、お化けが出そうなどの印象が強い。
比較的新しい病院・クリニックですとそういう感じはありませんが、老舗のような病院は行くだけで病気になりそうなイメージがありました。
4.ムダに長い待ち時間
僕は待つのは比較的待ってられる方ですが、人を待たせるのが非常に苦手です。
整形外科の病院に初診でかかると2~3時間待ちなんてザラにあります。
それだけの長時間をお待たせさせて、いざ診察しましょうとなった時に患者さんにどの面下げて診察すればよいかどうかわからなくてつらいです。
当然、それだけ待たせてしまうと患者さんも不機嫌になってしまいますし、誰も得をしません。待ち時間など百害あって一利なしです。
5.お医者さんが不愛想
怒っているのかな?と思うような感じのDrが時々います。
たくさんの患者さんを診察して疲れているのでしょうか、ノルマに追われているばっかりで、頑張りを評価されずにストレスが溜まっているようなDrもいるのでしょう。
できるものならご機嫌のよいDrに診察してもらいたいものです。
6.看護師さん達は笑顔ではない
疲れていたり忙しかったりするのでしょうか。
Drの不愛想と同様で、こちらから何か頼むのも忍びない感じになっていることがあります。
なかなかそういう環境では質と確実性の高い医療が受けられるような気がしません。
など、今思い返すと病院やクリニックにかかった時の「白黒の景色」しか思い出せません。
開業を思い立った時、上記すべてを解決した「色彩豊か」なクリニックを創りたいと思いました。
ではどうすればよいか
痛みに関して
注射や点滴に関しては針の刺し方で痛みの感じ方が変わります。
もちろん、できるだけ細い針を使用することも重要と考えます。
局所麻酔ですと27G針や25G針を使用。
痛みを感じにくい個所に注射をするなど、方法はいろいろあります。
何よりも僕自身が痛みに弱いので、痛みを軽減するにはどうしたらよいのだろうと日々考えています。
においについて
まずは風通しを良くすることと、掃除を頻繁にすること。
消毒薬も使い切りタイプのものを使うなどいろいろ工夫すれば、においに関してはクリアできます。
最近のクリニックで匂いが気になるようなところはないような気がします。
無臭でも良いのですが、アロマをほんのり炊いてみたいとおもっています。
うす暗さと閉鎖感への対応
天井高を270cm取りました(いろいろな都合で吹き抜けまではできませんでしたが)。
そして、南のリハビリ室と東の待合室には大きな窓をとって、採光が充分得られるようにして開放感と明るさを実現しました。
その窓からは四季折々の草花が楽しめるように、手入れを行っていきます(園芸が僕の趣味でもあるため)
長い待ち時間には
予約時間制にします(受付順にしてしまうと待ち時間が読みにくい)。
そうすることで患者さんの来院をばらけさせてもらうことで、混雑を解消します。
また、自動受け付け機・自動支払い機(電子カルテと連動)を活用することで診察前後の待ち時間が圧倒的に短縮します。
それにより、クリニック滞在時間が今までに比較して圧倒的に短縮します(当院は院内処方の方針ですので、その分時間はやや長くなってしまいますが)。
当院での滞在時間を初診の方で平均45分、再診の方で平均25分を目標に工夫したいと思っています。
不愛想・笑顔がないについて
まずは医療者が幸せでないと、患者さんを幸せにできないという考えの元、クリニックの雰囲気を良くするための方法を考えていきます。
何よりも、院長が愛想のよくなくてはいけません。
楽しく元気に日々を生きていきます。
そのためには、家族や愛犬たちから元気と幸せをもらいます(家族には感謝)。
それをスタッフに広げていきます。
院長が機嫌よく働いているとスタッフにも伝播してくると考えています。
クリニックが軌道に乗って、忙しくなればその分スタッフの補充をして負担が掛かりすぎないよう配慮したり、頑張ってくれた人にはご褒美を差し上げたりさせてもらうことで、みんながニコニコ仕事できるように努めていきたいと思っています。
院長の匙加減でいくらでも良くも悪くも転んでしまうと思っているので、理想の職場を創るために今のうちからしっかり準備していきます。
スタッフを幸せにして、その結果患者さんも幸せにする。これが僕の開業ミッションです。
このクリニックに来てよかったー、と心から思ってもらえるようなものを創っていきますのでよろしくお願いいたします。